「この塗料は半永久的です！」などという宣伝を見かけたことはありませんか？
これは、セラミック塗料が出始めたころに、よく耳にした言葉です。

これは、たしかにセラミック塗料がこれまでの塗料と違って
画期的な塗料として、メーカーからも大きく宣伝されている節がありましたので
カタログやチラシを見ると

「半永久的に色あせしない！汚れがつかない！」

といったイメージを抱かせるような内容でもありました。
そもそも、セラミックというのは
簡単にいいますとセトモノなどの陶磁器や、トイレなどの陶器のことを指します。

これを細かく砕いて塗料に混ぜると、硬いセラミックが塗膜の強度を高め頑丈なものとします。
また、セラミックには、もう一つの特徴として「親水性」があります。

親水性とは、水になじみやすい性質のことで
雨水を塗膜全体になじませて汚れを分散させるはたらきがあります。
言い方を変えると、汚れを目立ちにくくするというわけです。

ここで、一番強調したいことは次のことです。
セラミック自体の性質は、上記のように優れたものがあります。
しかし、塗料はその成分のすべてがセラミックからできているわけではありません。

実際には、セラミック成分が塗料のなかに含まれているにすぎませんから
塗膜が全てにおいて親水性になるわけではないということです。

塗料の寿命は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素といった
樹脂の種類によって決まることも、知っていただきたいポイントです。

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